フェラーリ488 GTB vs マクラーレン650S
公開 : 2016.06.04 23:50 更新 : 2017.05.29 19:30
どちらを選ぶ? と聞かれれば、わたし自身は ‘488 GTBと650Sのあいだがいい’ と答えるだろう。
両者のコックピットの環境は、ステアリングの最大切角にも表れているように思える。488 GTBはジャスト2回転、650Sは2.66回転。さらに488 GTBは、クラシカルなフラット・プレーンV8の音を響き渡らせ、スロットルの反応もより鋭い。
乗り心地? マクラーレンにアドバンテージ。どちらのクルマも不快ではないが、650Sの方が、足元を硬めたりやわらかくする機能に長けている。よってコーナーでも車体は驚くほどフラットだし、直線(あるいはミドル・コーナー)でも下からの衝撃を見事に吸収している。
ステアリング? こちらもマクラーレンアドバンテージ。488 GTBもも油圧アシストを受けるが、一般道でも650Sの方がナチュラルである。どちらかというとこれは、ロータス・エリーゼに似ているのだろう。たとえハイ・スピードでバンプを踏んでも、修正してやる必要が少ない。また、いかなる路面コンディションでも、650Sとの一体感を感じられる。これに似ているのがポルシェ911 GT3 RSなのである。