フィアット124スパイダー
公開 : 2016.06.08 23:40 更新 : 2017.05.29 18:51
■どんな感じ?
ある程度、予想はしていたが、124スパイダーを乗った感覚はマツダのそれとほとんど同じだ。同じダブルウィッシュボーン(前)とマルチ・リンク(後)を使用しているのだから、さしたる驚きがないのは自然である。
ただ、ドライバーの感情へ訴えかける手法と、根底のキャラクターはMX-5と異なっている。フィアットが手がけたシャシー・チューニングと心臓部の移植が、そういった結果をもたらしているのだろう。
ステアリングのリムは分厚く、セッティングは重み重視であるため、MX-5よりドシリと構えている感覚になる。また、MX-5だとブレーキング時にグッと沈んでいたノーズも、124スパイダーの場合は落ち着いている。
リア駆動であることは運転していてよくわかるのだが、これに加えてマナーのよさ(いたずらな子供っぽさがない)が目立つ。ダイレクト感に気持よくなる。
感覚としては、双子というよりも、母親あるいは父親が異なる姉妹といった感じだ。