テスラ・モデルX
公開 : 2016.06.08 23:30 更新 : 2017.05.29 18:47
ノーマル・モードで4名乗車でもかなりのスピードで前へ進む。‘Insane(=正気の沙汰にあらずの意)’ モードであれば、97km/hまでたったの3.8秒で到達する。これならば、‘Ludicrous Speed’ アップグレードを適合する必要もないだろう。
速度を得るまでに何ら引っ掛かりのない加速をするのはEVの例に漏れず。高速域では息絶えるのだが、1段ギアは、非の打ちどころのないリニアなスピードの積みあげかたをしてくれるのだ。
後方視界はあまりよくないものの、ごく一般的なコンディションであれば、ふつうのクルマのようにドライブできる。大型のフロント・ガラスも視界をよくする。
ただ、ダッシュボードに直射日光が当たると、その照り返しはきつい。一方、色入りのパノラマ・ルーフは、日光をとてもうまく遮る。開放感も確保されている。
慣れが必要なのは回生ブレーキだろうか。アクセス・ペダルを離すだけで、制動がかかっているようだ。ただ、見方を変えると、アクセルペダルの操作だけで加減速ができるようになる。これは思いのほか楽である。
テスト車にはオプションのエア・サスペンションがついていたが、だからといってとくにふわりとしたライドでない点は注意が必要。大部分の領域で落ち着いているのだが、コンディションの悪い道だと、振動をそのまま伝えることもあった。