メルセデス・ベンツ、エレクトリックSUVを今秋公開
公開 : 2016.06.08 22:30 更新 : 2017.12.14 12:31
今秋開催のパリ・モーターショーで、メルセデス・ベンツはエレクトリックSUVコンセプトを公開する予定だ。これは、メルセデスのEV戦略における重要なファーストステップになると、同社の幹部は認めている。
シュツットガルトで目下開発中のこの新型コンセプトは、メルセデスとして初めて、EV専用のテクニカルレイアウト、車両サイズ、内外装設計などを明確に示すものだという。テスラ・モデルX、アウディやジャガーが計画しているエレクトリックSUVを、どのような形で追いかけることになるのか注目される。
また、メルセデスが2019年に導入予定のEVシリーズには、ほかにもテスラ・モデルSなどの自動運転機能を搭載する高級サルーンのライバルモデルが予定されている。
メルセデスのEVといえば現行モデルでは、スマートフォーツーやBクラスのいちラインアップであり、限られた台数という印象が強い。しかし、今回のモデルは、プラットフォームをメルセデス・ベンツGLCの水素燃料電池モデルと共用し、デザイン言語も同じものを適用していく。
関係者は「メルセデスの電気自動車というユニークなモデルのために、まったく新しい外観を用意しています」とAUTOCARに明かしている。
一方で、同社のマーケティング担当取締役のオラ・ケレニウスは、フォーミュラEに参戦することで、エレクトリック・ビークルの展開を加速できるとも考えている。「現段階ではなにも決まっていませんが、ジャガー、ルノー、シトロエン、VWがサポートするフォーミュラEへの参戦に関心はあります。市販車へ技術的フィードバックが可能かどうかが、判断の大きな分かれ目となるでしょう」
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