■どんな感じ?

まずはオートマティックのモデルに乗る。マニュアルさえあれば、というカスタマーが多数を占める可能性は高いが ‘ステートサイド(=米国本土)’ のマーケットにとっては必要不可欠なのである。

アバルト・エッセエッセのトランスミッションが二流製品だっただけに、新式のものに置きかわっているのはグッド・ニュース。

あたらしいトランスミッションに変速を任せていると、夕食を決めてこずにスーパーにきた奥さんみたいに、あらゆるギアをこまめに行き来しているのがわかる。

スポーツ・モードにすると、走りを意識したわたしの感覚に合う、‘ほどよく引っぱってくれる’ といった変速を披露してくれる。こちらの方が直感的である。

パドル・シフトによる変速も可能だが、こちらは時に変速ラグが看取される。MX-5を基準とすると、半分空になった低カロリー・マヨネーズみたいに、どこか大事なものが欠けているような気がする。