アバルト124スパイダー・プロトタイプ
公開 : 2016.06.09 23:50 更新 : 2017.05.29 18:23
クラッチ・ペダルは微細な調整を可能にし、ギアノブは望んだゲートに気持ちよく吸いこまれる。繊細なスロットル操作も簡単だから、3000〜5000rpmの美味しい回転域をキープするのも簡単だ。
低回転域ではターボ・ラグを原因とする、ぬかるんだスポットも看取されるが、全般的な所作はシャープ。4本出しのマフラーから発せられる、ありそうもないほど大きい音量の排気音も、ドライバーを鼓舞してくれる。
標準モデルに比べても、口をあんぐりと開けるほど速いわけではないが、LSDがトラクションをたしかに伝えていることはよくわかる。
また、強度を増したアンチ・ロールバーがうまくマスをコントロールしている。挙動の予想もしやすく、アクセス・ペダルによるアジャストも驚くほど簡単だ。