アウディS4
公開 : 2016.06.09 23:40 更新 : 2017.05.29 18:14
見た目こそ穏やかだが、V6ターボ・ユニットは354psを叩きだす。販売前のモデルをテストする。
■どんなクルマ?
アウディはこのS4を9代目だというが、1991年以来のフェイスリフト・モデルを含めたモデル数をカウントしているから、このような数字になる。
最新のA4はディメンションを拡大。ターボ・エンジンによって出力が増強済みだ。標準装備も充実している。このS4は、2017年に英国のショールームにてRS4が並べられるまでは、A4のトップに君臨する。
余談ではあるが、次期RS4は、セダンとワゴン(アウディはアバントと呼ぶことを好んでいるが)の両方がラインナップされるとのことだ。
S4の価格はまだ正式発表されていないが、テストと同じセダンの場合、先代の£39,310(608万円)から大きく離れることはないだろうと予想される。
注意深く現行S4を見たとしても、標準のA4セダンとの違いには気づきにくい。一瞬見ただけではA4と勘違いしてしまいそうだが、具体的には、フロント・バンパーの彫りが深くなっており、シングル・フレーム・グリルはマット・アルミ風の仕上げとなっている。ヘットライトのグラフィックも、スポーティな印象をもたらすように変更されている。
リアも同様にバンパーがより立体的になっており、下部にはディフューザーが設けられている。この両端から楕円形のマフラーが左右2本ずつ顔を覗かせる。また、ミラーにはアルミ風のハウジングが覆いかぶさっており、窓のトリムはクロームとなる。エンジンはEA838なるコード・ネームを授かった3.0ℓV6ターボ・ユニット。V6とV8で作り分けられるモジュラー・ユニットであり、アウディとポルシェが近い未来、ほかのモデルにも使用するものだ。