BMW 118d スタイル

公開 : 2016.06.14 23:50  更新 : 2017.05.23 10:23

1500rpmから32.6kg-mと太い最大トルクが出はじめる設定のエンジンゆえ、軽くアクセル・ペダルを踏み込んだだけで気持ちよい発進加速を味わわせくれる。ディーゼル・エンジンのノッキング音などは低く抑えられていて、室内騒音の低さは上質感につながっている。エンジンは最高出力が4000rpmで出きってしまい、最大トルクは3000rpmなので、まさに通常の実用域でたいへん扱いやすいのだ。トルクの “つき” といって、アクセル・ペダルの微妙な動きにきちんと反応して加速していく感覚が魅力だ。

ステアリング・ホイールも繊細なフィールを持っていて、少し切り込んだときにフロントの外側が絶妙に沈む感覚は絶妙。たとえ駐車場から出ていくときだって、一瞬でこの気持ちよさが味わえる。駐車場で、カーブを曲がるときにもこんなふうに気分よいのだろう、と想像させる。これこそBMWならではの味つけだと思う。どんな場所でも気分が浮き立ってくる。これは手慣れた後輪駆動のクルマだからだろうと感じられる。

■「買い」か?

118dは低い着座位置から腕を軽く伸ばしてステアリング・ホイールを握るドライビング・ポジションが、走るために作られたクルマだと分からせてくれる。


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