Volkswagen Day 2016

2016年5月21日〜22日

text & photo:Yasuhiro Ohto (大音安弘)

 
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン主催の公式イベントである「Volkswagen Day 2016」が2016年5月21日と22日の期間で開催された。開催地は、昨年5月に同じく公式イベントである「Volkswagen Fest」が行われたお台場の青海特設会場だ。

広大な敷地の中で、安全機能の体験プログラムやVWメカニックが先生となるオーナーズ・クリニックなど様々な催しを用意。最新モデルのフルラインアップ展示はもちろんのこと、実際に最新モデルに試乗できる特設コースも設置されるなど、誰もが気軽に最新のVWに触れることができた。

そんな様々なプログラムの中で最も人気を集めたのは、同乗走行アトラクションの「Golf R パワースライド・エクスペリエンス」と「Golf R パワースライド・チェイサー」だ。これはハイパフォーマンス・モデルである「ゴルフR」をプロドライバーが特設コース内をパワースライドさせて全開で駆け抜けるもの。1回の走行には2台のゴルフRが使われ、カルガモ走行を行う。これにより前走車は全開のパワースライド走行を助手席で体験でき、後続車からは左右にパワースライドしながら駆け抜けるゴルフRの様子を楽しむことができるという迫力あるもの。体験後の同乗者は、みな大興奮。これも公式ベントだからこそ実現する楽しみのひとつといえるだろう。またコースサイドでは、多くの観客がゴルフRの迫力の走行を写真や動画に収める光景が見受けられた。

ファミリー層のユーザーが多いVWらしい企画も盛り沢山で、VWメカニック気分が味わえる「キッズマイスター」やザ・ビートルをキャンパス代わりにした「お絵かきビートル」などを実施。特にキャンバスとなったザ・ビートルは、あっという間に子供たちの可愛らしいイラストでボディは埋め尽くされ、より華やかなザ・ビートルへと変化していた。

メインステージでは、イベントの総合プロデューサーを務めるピストン西沢さんが司会となり、VWモデルのプロモーションやトークショーなどを開催。スペシャルゲストとして、ELTの持田香織さん、そして演出家であるテリー伊藤さんも登場した。お二人とも長年VWを愛用するオーナーであり、それぞれが楽しんでいるVWライフや愛車の魅力などについて語った。

このほか、新車の発表会も実施され、ゴルフGTI誕生40周年を記念した史上最強のGTIとなる「ゴルフGTIクラブスポーツ・トラックエディション」とザ・ビートル初のクロスオーバーモデル「ザ・ビートル・デューン」という2台の特別限定車が日本初公開。来場者たちからの注目を集めた。

ゴルフGTIクラブスポーツ トラックエディションは、ゴルフRのエンジンをベースにチューニングを行い、最高出力を45ps向上の265psに。足まわりの強化やレカロ製専用スポーツシート、専用エクステリアを備えたスーパーGTIに仕上げられている。限定400台のみとなり、価格は469.9万円と高価だが、通常のGTIでオプションとなるナビなどが追加されているため、実質的な価格差は40万円程というお得な価格設定になっている。

もう1台の「ザ・ビートル デューン」は、’60年〜’70年代のカリフォルニアで一世を風靡したビートル・ベースのラフロードカー「デューン・バギー」や「バハ・バグ」をモチーフにしたもの。バギーやオフロードマシンを連想させる車高の高さとアンダーガードなどを追加したエクステリアに加え、インテリアには、ボディ同色にコーディネートさせたパネルや専用スポーツシートなどを装着。パワートレインもカタログ設定のない1.4Lターボエンジンを搭載するなど特別仕様となっている。このほか快適装備もアップデートが図られているのもポイント。価格は321.9万円で、限定500台となる。

昨年の「Volkswagen Fest」とは異なり、オーナーズクラブ・エリアなどが用意されなかったため、VWファンが愛車で参加できなかった点は少々残念に感じるが、今回も家族や友人、恋人たちが気軽に尋ねることができるアットフォームな雰囲気が会場に溢れていた。

  • 特設コースでは、VWフルラインアップによる試乗体験が実施された。来場者は気になる最新モデルに試乗できた。

  • 普段は全種を見ることが難しい純正オプションのホイールたちを展示。イベント特別価格での販売も行われた。

  • ボードに設置されたチューニング・パーツ共に、実際にパーツを装着したCOXのデモカーも展示された。

  • VWグッズも販売。ミニカーからウェアまで多彩な商品が全て特別価格に。なかには、超特価品も……。

  • 当初エンジニアたちが密かに開発していたというホットハッチの元祖。1982年型ゴルフ1 GTI。

  • タイプ3には、2ドアのステーションワゴンも用意された。1967年型タイプ3スクエアバック。

  • ビートルをベースに生まれたミニバン。最終型はフロント・グラスも開く!1967年型タイプ2マイクロバス。

  • 2分割式リヤウィンドである“スプリット・ウィンド”の貴重な初期型ビートル。1951年型タイプ1セダン。

  • フルラインアップ展示も実施され、来場者は、最新モデルの隅々まで自由に触れて確認することができた。

  • 参考出品されたラッピングカー。将来的には、好きな色や模様を纏ったワーゲンを注文ができるかも?

  • VWを得意とするチューニングメーカー「COX」は2台のデモカーを持ち込んだ。COXステッカー・プレゼントも実施。

  • ケータリングには、タイプ2のキッチンカーが集結。あたりには美味しそうな香りが漂い食欲をそそる。

  • キャンバスとなった白いビートルに、子供たちが熱心にお絵かきを……。これもイベントならではの特別な体験!

  • VWメカニックによるクリニックでは、エコドライブや日常メンテの方法などを丁寧にレクチャーした。

  • VWの安全思想に基づくクルマづくりを同乗で体感できた「オールイン・セーフティ・エクスペリエンス」。

  • ヘッドマウント・ディスプレイを装着し、プロドライバーの運転するゴルフRをバーチャル体験できるコーナーも。

  • トランポリンを楽しめる大きなニュービートルも会場に出現!こちらも子供たちに好評であった。

  • 2組の親子が対決する「パサート・ヴァリアント荷物積み込みチャレンジ」。子供より親のほうが燃えていた?

  • オーナーとVWスタッフによる意見交換会である「Our Volkswagen」。イベントでの新しい取り組みだ。

  • ステージでは、ピストン西沢さんによるトークショーなどを実施。初日には2台の限定モデルを初披露。

  • 東京オートサロンで予告された最強のGTI、ゴルフGTIクラブレーサー・トラック・エディションをアンベール。

  • 今年3月より日本法人の代表取締社長に就任したティル・シャア氏も登壇。限定車の魅力を語ってくれた。

  • もう1台の限定車、ザ・ビートル デューンは、初のクロスオーバーモデル。高められた最低地上高が特徴。

  • 400台限定となるゴルフGTIクラブレーサー・トラック・エディションのデモランは、ピストン西沢氏がドライブ。

  • 特設コースを2台のゴルフRが、パワースライドしながら駆け抜ける光景は迫力満点! なんと同乗試乗もできた。

  • 限定車のモチーフは、’60年代のカリフォルニアで人気となったビートルをベースに製作されたオフロードカー。

  • 当日は、ビートル・ベースのオフロードカー「バハ・バグ」も登場。デューンと共にデモ走行を行った。

  • タイプ1をベースとしたEMPI インプ・バギー。テリー伊藤氏の愛車で、今でもこのクルマでよくドライブをしているという。

  • イベント2日目のトークショーに登場したのは、テリー伊藤氏。自身が楽しむVWライフを紹介してくれた。

  • トークショー後に、愛車のEMPI インプ・バギーのデモランを披露。助手席に乗ったピストン西沢氏も大興奮。

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