BMW X6のライバル、レンジローバー・スポーツ・クーペを開発

公開 : 2016.06.14 22:40  更新 : 2017.06.01 01:30

レンジローバー・スポーツ・クーペは来年のデビューが予定されているが、そのテスト風景を初めて撮影することに成功した。このスポーツ・クーペは、BMW X6のライバルとなるモデルで、ロード・ユースをターゲットとしたSUVだ。

ベースは、ジャガーF-ペイスと同様のアルミニウム・アーキテクチャーで、現在はL560という開発コードで呼ばれているが、プロダクション・モデルとなる時にはスポーツ・クーペというネーミングが与えられる予定だ。3年前には、イヴォークXLと呼ばれており、イヴォークとレンジローバー・スポーツの間に位置するとされていたモデルでもある。

発売は来年
レンジローバー・スポーツクーペとしてデビューするこのモデルの詳細は、来年まで明らかにされてはいない。しかし、このスパイショットからは、レンジローバーらしいスタイルとインテリア、ロードユースに的を絞ったハンドリング、F-ペースから移植されたサスペンション、軽量アルミニウム・ボディなどが採用されることが予想される。また、レンジローバー初となるEVが派生するかもしれない。

ランドローバーのチーフ・デザイナー、ゲーリー・マクガバンとレンジローバーのチーフ・デザイナーであるフィル・シモンズは、F-ペースをベースに長いボンネットを与えたプロポーションがスポーツ・クーペの特徴だとしている。その全長は4.7m前後で、4.9mのX6やGLEクーペと、4.4mのイヴォークの間となる。

ラグジュアリーなインテリア
われわれのスパイ・カメラマンはその内装をキャッチすることはできていないが、現行のレンジローバーから大きく影響を受けるものになる。また、BMW X6やメルセデス・ベンツGLEにように豪華な4シーターが標準で、2+1のリア・シートはオプションとなる模様。また、3列シートは設定されない。

キャビンは、どんなレンジローバーよりも ‘コクピット’ 風だ。エレガントなスタイルのために、リア・ドアは最小の開口部で、新しい素材を使用したラグジュアリーなクオリティのインテリアがセットされる。そのインテリアは “アーバン・クール” がコンセプトとなる。

EVパワートレイン
パワートレインは、6気筒および8気筒のディーゼル、ガソリンが搭載される。しかし、F-ペースに採用された4気筒が採用されるかは現時点では未定だ。

また、JLRが開発しているとされるEVモデル、I-ペースに採用される予定のパワートレインが搭載される可能性もある。これは、2018年から2025年までに、EVを15%発売しなくてはならないカルフォルニアの規制にあわせたもの。また、その他のアメリカやヨーロッパ、アジア向けにはレンジローバー・スポーツの345psの3.0ℓSDV6 HEVをベースとしたハイブリッドが搭載されるものと予測される。

また、最も強力な550psの5.0ℓV8スーパーチャージャーが、X6やGLEクーペよりも400kg程軽い1800kgを切るボディに組み合わせられるならば、ライバルよりも優れたパフォーマンスになると考えられる。

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