ベントレー・ミュルザンヌ・スピード
公開 : 2016.06.14 23:35 更新 : 2017.05.29 19:02
ベントレーに代表される手仕事によるレザー装飾、美しいベニア、そしてメタルワークはもちろん健在であり、独特の世界に身を浸しているという満足度は、これまでとまるで変わりなく高い。
■どんな感じ?
クルーで製作された6.75ℓV8エンジンに対し、‘尊敬に値する’ という表現を、いったいどれほど目にしてきただろうか。当時のオーナー、ヴィッカーズはエミッション規制を盾にLシリーズ・エンジンに代わるものを作ろうとしたが、結局はVWの手で、こうやって再び ‘尊敬に値する’ エンジンを試す機会ができたのだ。
4000rpmで537ps、1750rpmで112kg-mを生みだすエンジンが、ほかにあるだろうか?
1959年に端を発するシングル・カム・プッシュロッド式であることも忘れてはならない。むろんそれ以来、高効率化を目的にいくつかのアップデートがあったが、それでもすばらしい。