ジャガーF-タイプSVR

公開 : 2016.06.15 23:50  更新 : 2017.05.29 18:37

■どんな感じ?

ジャガーF-タイプSVRは、通常のF-タイプに比べると、‘速く、安定しており、ナーバスなハンドリングがおだやかになった’ といったところだ。

特別モデル=硬く、ワイルドで、エキサイティング、という判断はSVRには通じない。その代わりに、速くする一方で、スタビリティや扱いやすさ、クルーズ時の快適性まで引きあげたクルマなのである。

チューンナップされた5.0ℓスーパーチャージドV8エンジンが搭載されていることはF-タイプ・プロジェクト7と共通であるが、SVRは575psのパワーを4輪に伝える。トランスミッションは8速オートマティックだ。

ワイドになった20インチ鍛造アロイ・ホイール、あたらしい可変ダンパー、チューンされたアンチ・ロールバー、軽量のリア・サス用ナックルがF-タイプSVRのシャシー部分における特徴。

パワー・ステアリング、オートマティック・ギアボックス、スタビリティ・コントロール、アクティブ・リア・ディファレンシャル、4WDなどのソフトウェアにも、F-タイプSVR専用のチューニングが施されている。

もちろん322km/hという最高速の実現のために、エアロダイナミクスも見直された。

単にチューンしたエンジンをクーペ・ボディに押しこむだけならば、ある程度のところでスピードは頭打ちしたはずだが、よりワイドかつ抵抗を受けにくいフロント・スプリッターや、フロント・フェンダー前後の通気口、フラットになったアンダーボディ・パネル、可変リア・ウイング、ディフューザー(リア・アクスル部のリフトを低減する)によって、課題はクリアされたのである。

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