アウディA5 3.0 TDIクワトロ

公開 : 2016.06.16 05:50  更新 : 2017.05.29 18:14

オプションの ‘ダイナミック’ バリアブル・ステアリングは、ほかのアウディ同様、期待どおりのできの悪さだ。どのあたりまで切れるのかが予想できないし、舵角と実際の挙動も直感性に欠けている。

また、ステアリングを切ったあとのノーズの動きがリニアではない。よって、コーナリング時に、修正舵を与えてやらなければならない。A4での経験を含め、標準のステアリング・ラックの方が好ましい。

ただ、標準のものも、ナチュラルとはいえないし、そのうえコミュニケーティブともいいがたい。

高速域のスタビリティは、アウディがアウトバーンで磨きあげただけのことがある。コーナリング時の突出したグリップにも驚く。アンダーは強めだが、それをコントロールするのも簡単である。

しかし決して楽しいと感じられるものではない。端的にいうと、こざっぱりとしすぎているのだ。

一方の3.0ℓV6エンジンには好感がもてる。1500〜3000rpmにて63.2kg-mという大トルクを生みだすため、とてつもない速さにも簡単に達する。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事