フォルクスワーゲン・アマロック3.0 TDI
公開 : 2016.06.16 05:40 更新 : 2017.05.29 18:56
ローンチ時は、トップ・スペックである3.0ℓエンジン搭載車のみに限られるが、その後、163psあるいは204psのエンジンに、マニュアル・ギアボックス、パート・タイム4WDもしくは後輪駆動車も加わる。
インテリアはダッシュボードを中心に、よりラグジュアリーなモデルと共通点が増えている。外観はバンパーの小変更以外はすべて同じ。よって5.25mの全長、ミラーを含む2.23mの全幅はこれまでと変わらない。
■どんな感じ?
アマロックや日産ナバラを含む最新のピックアップが、より大型のSUVのセールスに影響を及ぼしているという事実はあるが、SUVと同じように洗練されていると期待するのはよろしくない。ラダー・シャシーとリアのライブ・アクスルをサポートするためのリーフ・リア・スプリングが影響を及ぼしているのだ。一方のドライビング・ポジションは良好で、スイッチはロジカルな配置ゆえわかりやすい。ただ、いかにも硬そうなマテリアルも存在する。同門のモデルでいうと、パサートというよりもポロのそれに近い空気感だ。ハイライン・グレードにはセンター・タッチスクリーンとオート・エアコンが標準でつく。こちらが売れ線である。
後席スペースはフロントほど広くはない。こちらはパサートというよりもゴルフの広さに近い。長身のパッセンジャーを前席に座らせたうえで、後席にも長身のパッセンジャーが座る場合、余裕たっぷりというわけではないが、きちんと座れる。リア・デッキは広大だ。デッキに荷物を載せていなくとも、特に跳ねたりすることはなく、乗り心地は快適だ。構造ゆえ、車体前後に一体感は少なく、ステアリングを介して時に振動が伝わることはあるが、重みは適切である。