センター・コンソールも時代遅れだ。ボタンがぎっしりと敷き詰められている。慣れれば位置関係は覚えやすいが、なにせ点数が多いため、テスト中にも視点を下に下げて、必要なボタンを探すことが少なくなかった。

インフォテインメント・システムは、ライバルが搭載するシステムに比べると実務的だ。Mirrorlinkは備わっているが、Android AutoとApple CarPlayはない。しかし反応はよく、操作もしやすいと感じる。

前後スペースは車格に対して広めだが、フロアが高いため、膝の位置が想像よりも高くなる。一方、荷室には大きな不満はない。日産キャシュカイ(日本名：デュアリス)のサイズというよりも、マツダCX-5のサイズに近く、シートを倒せばほぼフラットになる。

乗り心地は、スムーズな道でも硬めだ。その代わりに、カントリー・ロードでもノーズがクイックに向きを変える。プッシュしてもGSは驚くほどニュートラルであり、テールの動きも楽しい気持ちにしてくれる。ステアリングの重みもごく自然かつ、ギアの操作感も(ややロング・スローだが)心地いい。それだけに、エンジンにもう少しパワーがあればと思う。モダンなターボ・エンジンのように低速でグッと押しだすタイプではない。