ル・マン決勝、トヨタが涙を呑む
公開 : 2016.06.20 04:50 更新 : 2017.06.01 01:29
2016年のル・マン24時間レースも、ドラマがあった。
レースを通して首位を争った2台のトヨタTS050ハイブリッドは、残り3時間の時点で同一周回の1位と3位を走行。トヨタのル・マン24時間レース初勝利へ向けて順調にレースを戦っていた。
#6号車は夜間の接触とスピンに起因する不具合を修復すべく正午過ぎにピットイン。10分弱を要したが、3位のポジションを守ってレースに復帰した。
これで優勝争いは#5号車とポルシェ#2号車の一騎打ちとなった。最後の3スティントを担当すべくステアリングを握った中嶋一貴が、2位のポルシェとの30秒の差を保ちながら周回を重ね、残り3周でポルシェ#2号車が緊急ピットイン。その結果、1分半へと差は広がり、#5号車の初勝利は安泰かと思われた。
しかし、チェッカーフラッグへ残り5分ほどで#5号車がまさかのスローダウン。ファイナルラップへと向かう最後のストレート上でストップ。なんとか走行を再開した#5号車だったが、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。
24時間レース最後の数分で勝利を逃すこととなったTOYOTA GAZOO Racingは、#6号車が2位表彰台を獲得した。
1位となったのは、ポルシェ919ハイブリッドであった。ドライバーにロマン・デュマ、ニール・ジャニ、マルク・リーブを擁した#2号車は、84回の開催のうち18度目の勝利であった。
ティモ・ベルンハルト、マーク・ウェバー、ブレンダン・ハートレーがハンドルを握った#1号車は、2時間半にわたる長時間の修理を終えてブレンドン・ハートレーがレースに復帰したが、ウォーターポンプの交換とそれに伴ったダメージを修理している間に53位に落ち、39ラップの遅れが生じたが、最終的にはトップとの差は38ラップにとどめ13位となった。
順位は以下のとおりとなっている。
2015ル・マン24時間 決勝レース結果(LMP1-Hクラス)
1 | ロマン・デュマ ニール・ジャニ マルク・リーブ |
ポルシェ919ハイブリッド #2 |
2 | 小林可夢偉 ステファン・サラザン マイク・コンウェイ |
トヨタ TS050ハイブリッド #6 |
3 | ルーカス・ディ・グラッシ ロイック・デュバル オリバー・ジャービス |
アウディR18 |
4 | マルセル・ファスラー アンドレ・ロッテラー ブノワ・トレルイエ |
アウディR18 |