ボルボV40クロスカントリーD2
公開 : 2016.06.20 05:40 更新 : 2017.05.29 19:07
それだけに残念なのは、乗り心地とハンドリングに関してだ。基準車から40mm車高があがったことで、ボディ・ロールがかなり目立つ。
また、スプリング・トラベルが大きくなったからといって、乗り心地が劇的に変わったともいい切れない。それどころか、段差を超えるとシャープな突きあげを生じ、ボディは常にヒョコヒョコと上下動する。
より大きなバンプを踏むと、ドスンと衝撃を伝えてくる。タイヤ・ノイズも ―特にジョイントを踏んだときに― 室内に介入してくる。洗練性が売りであったV40クロスカントリーにとって、最悪の側面である。
ステアに対する反応は素早く、ハンドルの重みは適切なのだが、アンダーも強めだ。常に、あとどれくらいグリップしてくれるか? と心配してやる必要がある。
これら以外は、先述のように先代とまるで同じ。座り心地のいいシートや質感の高いマテリアルなどインテリアは相変わらず、いくつかのプレミアム・ライバルを不安にさせる出来栄えである。