text:Yasuhiro Ohto (大音安弘) photo:Yasuhiro Ohto (大音安弘)、浅間ヒルクライム実行委員会
恒例となったヒルクライム・イベントである「浅間ヒルクライム」が、長野県小諸市の高峰高原で5月28日(土)と29日(日)の2日間に渡り、開催された。
このイベントは、公道である「チェリーパークライン」を一時的に完全閉鎖して走行を行うのが最大の特徴だ。これによりナンバー付の車両だけでなく、フォーミュラなどのレーシングマシンによるヒルクライム走行も実現。これにより観客たちは、峠道を目前で駆けるマシンの姿を楽しめるわけだ。今回も、フェラーリや、ランボルギーニ、アストン・マーティンなどのスーパーカーから、フォーミュラ隼やMOTO GP参戦のホンダRCV1000Rといった競技専用車まで様々なマシンがエントリーした。
ヒルクライム走行に先駆けて、メイン会場となる浅間2000パークから小諸駅前まで、ナンバー付車両によるパレードも実施。沿道では、子供からお年よりまで地元の方々が、通り過ぎるエントリー車両に笑顔で手を振る光景が見受けられ、地域とのつながりの強さも感じられた。
メインとなるヒルクライムのコースは、全長約7km、標高差約1000mもある峠道で、各マシンが力強くワインディングを駆け上る。閉鎖ルートの中にも観覧エリアを設けられてあり、観客が迫力の走行シーンが楽しめるように配慮。このため、良い観戦スポットの良い場所を確保しようと、早めに走行開始に備える熱心なファンも多い。もちろん、どの地点で観戦しても迫力ある走行と生のサウンドが味わえるのは、このイベントの大きな魅力だ。またゴール先に設けられた最終観覧エリアでは、自動車ライターの武田公美さんとフリーアナウンサーの佐藤真生さんによる実況解説が楽しめた。
このほか来場者はメイン会場となるアサマ2000パークに設けられたパドックで、エントリー車両の見学することもでき、今回の目玉として、ドイツのポルシェ・ミュージアムに収蔵されている伝説のレーシング・モデル、ポルシェ917Kが特別展示され、来場者の視線を集めた。
次回の浅間ヒルクライムは、2017年5月27日(土)と28日(日)の開催が予定されている。入場無料なだけでなく、とてもアットホームなイベントなので、ぜひ興味がある方は気軽に足を運んでみてほしい。
-
参加マシンが並ぶパドック・エリアは実に華やか。来場者とエントラントとの交流も行われていた。
-
初日はヒルクライムの開催前に市内パレードも実施。沿道には多くの地元の方々が集り、参加車両を見送った。
-
パレードは小諸駅前で折り返し。この後、いよいよチェリーラインでのヒルクライム走行がスタートとなる。
-
走行前のマシンに入念なメンテナンスを行うエントランスたち。今回のエントリー台数は120台を超える。
-
横浜ゴムのオリジナルEV「AREO-Y」。横浜ゴムの技術が投入されており、デザインはムーンクラフトによるもの。
-
エントランスへの突撃インタビューを行うのは、走行実況を担当した自動車ライターの武田公美さん。
-
ポルシェ・ジャパンは、最新の911と共に、ヒストリック・レーシングカーであるポルシェ917Kを展示。
-
1970年に投入された917Kは、ル・マンやデイトナなど24時間レースで活躍した伝説のレーシングカーの1台。
-
GMジャパンは、シボレーのハイパフォーマンス・スポーツカーであるコルベットZ06などを展示。
-
閉鎖された公道を駆ける様々なフォーミュラの姿が見られるのも、このイベントの魅力のひとつ。
-
エンドレスのレースクィーンとして活動するエンドレス・レディも登場し、イベントに花を添えた。
-
開会式にて、挨拶と運営ルールなどについて説明を行う星野雅弘浅間ヒルクライム・ディレクター。
-
ケータハムは最新モデル620Rを初展示。310psを発揮する2.0ℓ直4スーパーチャージャー・エンジンを搭載する。
-
HRCは、今年もMOTO GPやラリーに参戦したマシンたちを持ち込み、デモ走行を行った。
-
ヒルクライムのゴールでは、参加マシンをエンドレス・レディがチェッカーフラッグを振り出迎えた。
-
多くの観客でにぎわう最終観戦地点では、自動車ライターの武田公美氏さんの実況解説が楽しめるのもポイント。
-
公道封鎖エリアの中にも観戦エリアが設けられており、各マシンが観客の目前を駆け抜けた。
-
1994年型ポルシェ993
-
1989年型ポルシェ935ターボ
-
1993年型ジャガーXJ220C
-
1991年型ランチア・デルタHFインテグラーレ16V
-
1998年型フィアット・チンクエチェント・トロフェオ・グループA
-
2009年型スバル・インプレッサWRX STI
-
1960年型ロータス18 F1/FJ
-
1969年型アルピーヌA340 フォーミュラー・フランス
-
2003年型スズキ・フォーミュラ隼
-
1967年型ホンダS800
-
ニッサン・フェアレディZ
-
2015年型シトロエンDS3
-
2015年型ニッサン・リーフRC
-
2007年型ニッサンGT-R
-
2015年型フェアロ・サイファ
-
1985年型ヤマハTZ250
-
1987年型ヤマハTZ250
-
1985年型ヤマハTZ250
-
2014年型ホンダRCV1000R
-
2016年型NWRスーパークワッド600RR
-
トヨタ・スターレット TS仕様。実はオフィシャルカー。
-
ゼロエンジニアリング・ロードホッパー・タイプ9エボ
-
1990年型ニッサン・スカイラインGT-R
-
1991年型トヨタ・セリカGT-Four RC
-
2016年型アストン・マーティン・ヴァンテージGT12
-
1968年型ポルシェ911S
-
2010年型ライトカーカンパニー・ロケット
-
1992年型ランチア・デルタHFインテグラーレ・マルティニ5
-
1998年型フェラーリ355F1ベルリネッタ
-
スバルWRX STIラリーカー
-
2015年型ロメオ・フェラリス・チンクエワン
-
2015年型ルノー・メガーヌR.S.トロフィー
-
1969年型ニッサン・スカイラインGT-R
-
2015年型アルファ・ロメオ4C