ロードスター軽井沢ミーティング2016

2016.05.29

text & photo:Yasuhiro Ohto (大音安弘)

 
世界最大のロードスター・ファンイベントである「軽井沢ミーティング」が、今年も軽井沢プリンス・ホテル・スキー場駐車場にて開催された。天候に恵まれた軽井沢に集ったロードスターとファンの総数は、1363台/2402人となった。どちらも昨年を大きく上回る結果となったが、初代モデルであるNA型が中心となるのはこれまでと変わらないが、昨年デビューしたばかりのND型が247台と、先代であるNCの237台を超え、人気の高さを伺わせた。

イベントに協力するマツダは、ファンへのサプライズとして、3月のニューヨーク国際オートショーでワールドプレミアされたバリアブル・ハードトップの「マツダMX-5 RF」の日本初公開を行った。世界各地の自動車ショーで展示される予定のため、当面、日本での公開はなく、このイベントのためだけに日本へ運んできたという。このスタンスからも、マツダとファンとのつながりの強さが感じられる。世界に1台しかない試作車のため、触れることはできなかったが、開発陣によるRFの解説やルーフの開閉デモンストレーションが行われるなど、ファンの満足度は大きかったようだ。

さらに会場には累計生産100万台達成記念車とND型の日本カー・オブ・ザ・イヤーとワールド・カー・オブ・ザ・イヤーのW受賞を記念したNDボンネットのサインボードが設置され、ファンたちによる祝福の意を込めたサインが行われた。この100万台を記念した日本仕様のロードスターは、今後、世界各地でファンにサインをしてもらったのち、マツダにて保管されるという。

このほか駐車スペースでは、ファン同士の交流が行われ、毎回変わらぬ温かみのある緩やか雰囲気の1日を参加者たちは楽しんだ。参加台数を更新し、過去最高となった今回は、スペースや近隣への配慮のため、当日参加が不可となった。来年も同様の措置が取られると見られるだけに、次回の参加を希望される方は、事前に公式WEBの確認と参加の申し込みをお忘れなきように伝えておきたい。

今年のイベントでは、昨年よりも若い人の姿が多く見受けられ、ND人気をうかがわせると共に、ロードスター文化が次の世代へしっかりと受け継がれていくのが感じられた。次回となる軽井沢ミーティング2017は、2017年5月27〜28日に開催が予定されている。

  • 今年も日本中から愛車とともに多くのファンが軽井沢に駆けつけた。その数、過去最高を更新する1363台!

  • 参加した歴代ロードスターの内訳は、NA型が555台、NB型が324台、NC型が237台、NC型が247台だった。

  • 今年も天候に恵まれた軽井沢。あまりにも参加台数が増えたため、当日参加は公共交通機関が基本とされた。

  • 昨年発売されたばかりの最新型NDでの参加者も多く、駐車場の一角にはソウルレッドに染められたエリアも……。

  • 駐車スペースに並ぶ色とりどりのロードスターたち。その傍らにはオーナーたちの笑顔が溢れた。

  • 愛車の前にアイテムを並べたフリーマーケットも行われ、掘り出し物や貴重なアイテムも散見された。

  • 多種多様なロードスターが集まるのも、軽井沢ミーティングの魅力のひとつ。こちらはロードスタークーペ。

  • 販売台数の少ないNCの特別仕様車や限定車は希少な存在だ。これはRSベースに開発された20周年記念車。

  • メインステージでは、ND開発陣や歴代ロードスターの開発に携わったマツダOBによりトークショーを開催。

  • 恒例のペダルカー・レースでは、オーナー予備軍?の元気なちびっ子たちが小さなロードスターで競った。

  • ちびっ子レーサーたちの健闘ぶりに、まわりの大人たちからもたくさんの声援が送られた。

  • ND型の日本カー・オブ・ザ・イヤーとワールド・カー・オブ・ザ・イヤーのW受賞を記念したイベントも。

  • 累計生産100万台達成記念車は、ファンにサインをしてもらい、今後永久保存されるという。

  • 100万台記念車には、開発メンバーもサイン。今後世界各地をまわり、ファンにサインをもらうという。

  • マツダからのファンへのプレゼントとなるジャパン・プレミアも実施。アンベールは開発陣自ら担当した。

  • 日本初公開されたのは、3月にニューヨーク・ショーでワールドプレミアされたマツダMX-5 RFだ。

  • 新たなリトラクタブル・ルーフを持つRFについて語る、担当チーフ・デザイナーである中山 雅氏。

  • 実際に、何度も電動ルーフ開閉のデモンストレーションが行われ、その姿をファンが写真やムービーに収めていた。

  • RFについての開発陣によるトークショーと質疑応答が行われ、ステージは、大いに盛り上がった。

  • ファストバック・スタイルとなったRFは、Cピラーが備わったため、印象はかなり異なる。

  • 電動ルーフの開閉時には、メーターパネル内のディスプレイに動作状況が表示されるようだ。

  • 開閉スイッチは、センターコンソールのエアコンパネル下に設ける。10km/h以下なら走行中も動作するそう。

  • 記念撮影には、まだ世界にたった1台しかないというRFも参加。今後、RFは世界各地のショーで展示される。

  • ショップやパーツメーカーなどが参加するショッピングストリート。今年もお得なアイテムが満載であった。

  • 最新のNDベースのデモカーも多数展示され、オーナーが熱心に質問する姿も見受けられた。

  • 個性豊かなロードスターが並ぶ駐車場では、後付ハードトップを利用して製作されたタルガトップのNAに遭遇!

  • 幻のM2となった1006のレプリカを自ら製作してしまったという針替幸治さん。エンジンは直4のままだそう。

  • 父親が乗っていたNAを譲り受けNA好きになったという井上大輔さんは、お子さんと共に参加。

  • 一目ぼれだったというオーナー氏は、奥様用としてNDのATを購入。改造しても楽しんでいるとのこと。

  • 次回の軽井沢ミーティングは、2017年5月27〜28日に開催が予定されている。詳細はウェブでご確認を。

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