ロータス・エリーゼ・カップ250 vs ロータス・エリーゼS1
公開 : 2016.06.23 05:50 更新 : 2017.05.29 19:30
もちろん最新のエリーゼであるこちらのカップ250は、4気筒エンジンを車体中央にマウントし、後輪を回すという基本哲学こそおなじだが、20年前にわたしが夢中になったマシンとは遥かにかけ離れている。
初代エリーゼが搭載していたローバー製の軽く賢い1.8ℓK-シリーズ・エンジンは120psを発揮していたが、最新のもっとも速いエリーゼが搭載するトヨタ製スーパーチャージド・エンジンは、246ps/7200rpmという、初代の2倍パワーを生みだすのだ。
そこで気になるのがウエイトである。最新のエリーゼは、初代に比べると少しだけ重くなっただけだと誤解されがちだが、初代が700kgであったのに対し、最新のカップ250の車重はは921kgとなる。
2年前に、アルミ製ブレーキ・ディスクがひっそりと廃止され、エンジンにスーパーチャージャーがつき、ギアボックスは6速へ、さらにエアバッグや電子制御のトラクション・コントロール、複雑なサスペンション、大径の鉄製ブレーキ、ファットなタイヤ、そして構造体の質が高まったのだから、さほど驚きでもないのだが。それでもカップ250は軽量化のための努力がなされている。バッテリーは12Vのリチウムイオンとなっているうえ、より軽量なホイール、カーボン製シート、オプションのカーボン・エアロ・パックが組みあわせられている。