ロータス・エリーゼ・カップ250 vs ロータス・エリーゼS1
公開 : 2016.06.23 05:50 更新 : 2017.05.29 19:30
今回用意したシリーズ1は、英国版AUTOCARの編集長であるスティーブ・クロプリーが所有するものだ。エリーゼのなかで最古のモデルではないが、大まかにいえばオリジナルといっていい年式である。
エンジン・コンピューターが変更を受けていることで、最高出力は132psとなっており、フロント・タイヤはオリジナルよりもわずかにワイドだ。走行距離は11万2654kmを刻んでいる。記録簿にはこれまでのオーナーがメンテナンスを怠らなかったことが記されている。
コックピットに腰を下ろすと、エリーゼがかつていかにミニマリズムを貫いていたかがわかる。剥きだしのアルミニウムがそこかしこに見られ、ダッシュボードもごくごくシンプル。スタック製の簡素なメーターが2対、簡単に設えられている。シートとシートの間からはひょろっと細長いギアレバーが生えている。ドリルで穴を開けられたアルミニウムのパッセンジャー用フット・レストや同じく ‘肉抜き’ されたウインドウ・レバーなど、ディテールはいかにもスパルタンだ。こういうのに惹かれてしまうのである。