フォード・フィエスタST200
公開 : 2016.06.24 05:40 更新 : 2017.05.29 18:53
■どんな感じ?
たとえばフィエスタSTからST200に乗り換え、即座に、明らかに変わったと気づくことはないだろう。2000rpmから力強さが増し、3000〜4000rpmでエキサイティングになるところも同じだ。
エンジン音は、スピーカーを介して耳に届くが、必要以上に人工的な印象はなく、荒々しい性格の小さなクルマにとって、最適な音質だと感じる。
エンジン以外の部分にも褒めるべき点は多い。あいかわらずステアリングは、センターに積極的に戻りすぎる傾向があるが、テリア犬のように、いかにも楽しげにターンインしていく様はST200でさらに磨かれている。
どの部分をとっても ‘見せかけ’ の演出はない。
よりソフトなダンパーは、英国のゴツゴツとした道でもいくぶんなめらかな乗り心地を実現しており、スロットル操作による繊細なアジャストも可。ポンとアクセルを離してやり、リアをすべらせることも簡単だ。
セカンダリー・ライドもSTに比べると改善されているから、コミューターとして使用したとしても、苦痛は低減されているはずだ。