アウディQ2 1.4 TFSI
公開 : 2016.06.27 05:50 更新 : 2017.05.29 18:14
すべてのQ2には ‘プログレッシブ’ ステアリングも組みあわせられる。プッシュすると、ステアリングがよりクイックになるというものだ。その際、アシストも弱まるため、必要とする腕力もジャッジしやすい。
たっぷりとしたフィードバックを期待すべきではないが、可変レシオ・システムより遥かに好印象である。
ボディ・ロールはうまく抑制されており、よく粘る。思わず興奮するといった類ではないものの、ターンインも小型SUVらしく素早い。
Sラインのテスト車には可変ダンパーが組みあわされており、ダイナミック・モードでは足元がわかりやすく引き締まる。よって衝撃も伝わりやすくなる。
ちなみにコンフォート・モードでもサスペンションは硬く感じる。念のためにいっておくが不快ではない。けれどスイスのなめらかでさえ、路面の継ぎ目などに起因する衝撃をキャビンに伝えやすい傾向がある。
キャビンは典型的なアウディのそれ。モダン・カーの主流たりうるデザインであり、各種スイッチもカチリとして押し心地がいい。MMIのインターフェイスもシンプルなうえ、スイッチ点数は少ないが直感性は高い。
ダッシュボードのトップ部はやわらかい手触りである一方で、ドア・カードやセンター・コンソール周辺には硬いプラスティック・パーツが多いのは、Q2が属する価格帯ゆえ。それでも質感は高いといっていいだろう。