ベントレー・ベンテイガ vs レンジローバー
公開 : 2016.06.28 05:50 更新 : 2017.05.29 19:30
2011年、ウォルフガング・デュルハイマーがベントレーのCEOに着任して、初めて部下に話したことは、ポルシェにとって、SUVであるカイエンがどのような影響を与えたか、という内容だったという。
2012年のジュネーブ・モーターショーでヴェールを脱いだベントレーEXP 9Fは、われわれを思わず後ずさりさせる威圧感に似た空気を放っていたが、この際、かねてからSUV構想を掲げていたデュルハイマーは、ベントレー製SUVに関する手応えを得たようだった。
当時のEXP 9Fに比べると、ベンテイガはコンセプトカーらしい華やかさが薄まっているが、一瞬にしてベントレーだと認識できるのは、ノーズ部分に鎮座する大きいグリルが強烈なインパクトを与えるからである。
最高速度が301km/hをマークするのは、6.0ℓW12エンジンが608psを発揮するから。大量の牛革とウッドを使用するため車重は嵩むものの、パワーでスピードを取り返す、豪勢なスーパーSUVである。