スバル・レヴォーグ1.6STIスポーツ・アイサイト

公開 : 2016.07.01 05:50  更新 : 2017.05.29 18:41

  • こちらはWRブルーパール(上写真)の2.0のエンジン。300ps、40.8kg-mを発揮する。

  • STIスポーツの乗り味のミソがフロントに備わるビルシュタイン製ダンプマティックII。従来のメインバルブにくわえ、コンフォートバルブとダンプマティック・ピストンを確認できる。

■「買い」か?

3ナンバーになった旧レガシィのユーザー層のためにつくられたのがレヴォーグである。一昨年の発売以来、全長は5ナンバー枠の4.7m以下におさめることで、近ごろでも月2000台というリッパな国内販売実績を残している。

これまでのレヴォーグ購買層の半分がスバル・ユーザーで、そのうちの半分がレガシィ・ワゴンからの買い替えで、その84%が2.0ではなくて1.6を選んでいる。それで正解である、と筆者も思う。前述したように1.6で十分速いし、リニアリティという点で2.0よりむしろ優れているからだ。

ではSTIスポーツが絶対買うべき推奨銘柄かというと、申し訳ないけど、人によります。そもそも本当にワゴンが必要なのか? つまり、セダンのWRX STI、3,790,800円ではいけないのか? もっとも、こういうのは合理的に判断しようと思ってもできはしない。

だいぶ前、筆者はイギリスでトラック・デイの取材をしたことがある。元F1ドライバーのジョナサン・パーマーが持っている元飛行場のサーキットで、フェラーリ328GTSで参加している人の助手席に乗せてもらった。ドライバーは素人ながら、リアを上手に滑らせて見事に328を御す技術を持っていた。

で、そのドライバーがリア・ビュー・ミラーを見てつぶやいた。「早えな、あいつ」。後ろを振り向くと、初代インプレッサのスポーツワゴンがフェラーリに引き離されることなく追いかけているのだった。

こんな使い方をする人なら間違いなく「買い」です。

スバル・レヴォーグ1.6STIスポーツ・アイサイト

価格 3,488,400円
全長×全幅×全高 4690×1780×1490mm
ホイールベース 2650mm
乾燥重量 1550kg
エンジン 水平対向4気筒1599ccターボ
最高出力 170ps/4800-5600rpm
最大トルク 25.5kg-m/1800-4800rpm
ギアボックス CVT(リニアトロニック:マニュアルモード付き)
サスペンション ストラット / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク / ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ 225/45R18
燃費(JC08モード) 16.0km/ℓ


▶ 国内初試乗 / スバルBRZ tS
▶ 国内ニュース / スバルWRX STI S207を発売

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