アウディQ2 1.0 TFSI

公開 : 2016.07.01 05:40  更新 : 2017.05.29 18:13

テスト車は、17インチのホイール、コンベンショナルなパッシブ・ダンパーが最低限組みあわされているだけで特別なドレス・アップは施されていなかった。

だからといって不足している部分は感じられず、むしろごく一般的なことを、卒なくこなしている印象が強い。決してスムーズとはいえないスイスの道でも衝撃をうまく抑えこみ、高速域ではしっとりと安定していた。

背の高さにしては左右の動きもすばしっこい。S字コーナーでもシャープに向きを変え、姿勢も比較的フラットだ。そのうえ粘り強く、アンダーも抑えられている。

パッシブ可変レシオ・ステアリング・ラックのおかげでターンインはやや大袈裟な素早さだと感じるが、高速域では不必要なナーバスさはない。

高速巡航の洗練度合いはQ2の強みでもある。113km/hの巡航時、エンジンの仕事は実に静かであり、風切り音やロード・ノイズも巧みに抑制されている。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事