テスト車は7速Sトロニックと1.4 TFSIガソリン・エンジンを組みあわせるSライン。19インチ・ホイール、可変クルーズ・コントロール、テクノロジー・パック、プログレッシブ・ステアリング、マグネティック・ライド、シート・ヒーター、B&Oサウンド・システムなど£8,000(110万円)分のオプションを装着していた。

■どんな感じ?

美しいデザイン、がっしりとした組み付け。A3カブリオレのインテリアはとても扱いやすく、居心地がいい。以前のモデルに比べると丸型のエアコン吹き出し口は形状変更されており、タービン風の見た目になっている。MMIシステムのコントローラーもシンプルに。トグル・スイッチはわずか2つまで減っている。

ドライビング・ポジションも良好だ。ステアリングも前後／上下に調整でき、シートの調整幅も大きい。よって快適な姿勢をとりやすい。ただしソフト・トップゆえ後方視界は期待すべきではない。乗ってしまえば問題ないが、乗り降りの段階では、体を工夫して曲げる必要もある。テスト車はスポーツ・シートであるゆえ、後席足元のスペースが制限されるうえ、(屋根を閉じた状態では)頭上も圧迫感がある。したがって後席は短距離の移動か子ども用と割り切った方がいいだろう。