シトロエン、中型SUVと新たなEVモデルの投入を認める
公開 : 2016.07.01 04:10 更新 : 2021.03.05 21:43
ブリティッシュ・シトロエンのCEO、リンダ・ジャクソンによると、同ブランドを「リブートする」ために、今後、中型サイズのSUVを発表するほか、乗用車のラインナップを8モデルまで拡大する予定があるという。
その中型SUVは、写真のエアクロス・コンセプトをベースとし、2018初頭からレンヌにあるPSAグループの工場で生産することが確認されている。
また、ジャクソンは2台のEVをローンチすることも認めており、2019年にBセグメントに1台、2020年にCセグメントにもう1台を投入する予定だ。
C4カクタスや新型C3という個性が豊かで躍動感あるデザインの車両を投入したにもかかわらず、シトロエンはCおよびDセグメントのメインストリームで今後も競争し続けるようだ。
また、8車種のグローバル・モデルを展開するが、それは地域によって細部が異なるものになるという。中国向けには落ち着いたカラーリングを適用し、中国専用車のC6はコンベンショナルな外観ながらクロームで各部を仕上げる。
「わたしたちが望むのは、モダンでフレッシュになることです。しかし、それは各セグメント、それにマーケットに則したものでなければなりません」とジャクソンは語っている。
また、同社のプロダクト・ディレクターは、シトロエンがCセグメント・ハッチへの拘りを捨てて、エアクロスの生産化のみに専念するのは非現実的だとしている。それに、Cセグメントのサルーンの需要を満たすことが、C4の5ドアをラインナップする根拠のひとつでもあると考えている。
さらには、WRCにインスパイアされたC3のハイパフォーマンス・バージョンの可能性も話に出ており、これは若い世代のドライバーをターゲットにするという。ただ、それ以外のモデルについては、高性能バージョンの展開は可能性が低いとされている。
公式な発表はないものの、シトロエンは今後5年の間に、販売台数を20%から25%ほど増やすことを目標にしていると予想される。