ヒュンダイ・アイオニックHEV
公開 : 2016.07.05 05:40 更新 : 2021.03.05 21:38
ステアリングもまた、心の底から楽しめるといったものではないが、スポーツ・モードではクイックになり、左右の動きもタイトになる。ターンインは落ち着いており、コーナーにおけるグリップ不足も感じない。ボディも左右に浮き沈みすることはない。
乗り心地もまずまずだ。ガソリン-電気ハイブリッドのリア・サスペンションがEVモデルと異なるマルチ・リンク式マクファーソン・ストラットとしているのは、後席に乗る機会が増えるとヒュンダイが踏んでいるから。
スピード抑制用のバンプを踏んだり、荒れた道を走らせたりしても、アイオニックは神経質な動きを見せない。道路同士の継ぎ目をかなりの速度で踏むと、さすがにノイズが生じるが、細かい部分は英国の道で精査しよう。
後席足元のスペースはプリウスの方がやや広い一方で、荷室はアイオニックが100ℓ以上を示す。室内パーツの質感やインフォテインメントの実力もアイオニック優勢だろう。反応、デザインともにプリウスに勝る。