アストン マーティンAM-RB 001:エンジニアとの一問一答
公開 : 2016.07.06 04:40 更新 : 2017.06.01 01:28
レッドブル・レーシング・チーフ・テクニカル・オフィサーのエイドリアン・ニューウェイに、新型ハイパーカーに期待すべき点を聞く。
まずは、このクルマの能力について
――わたし自信の考え方のオリジンは、父の考え方にあります。父はミニ・クーパー、ロータス・エリーゼを所有していましたが、たとえば農場に行くときにも使っていました。そんな環境で育ったものですから、パフォーマンスカーは、映画館やレストランに気軽にいけるものでなければならないと思っているのです。従順である一方で驚くほど速い。アストン マーティンのなせるシナジーなのです。
エンジンとシャシーは専用品ですか?
――もちろんですとも。エンジンは極めてコンパクトで、ビスポークの自然吸気V12を採用しています。ダウンフォースもとてつもない数値に達しています。現代の基準から考えると小さいクルマですが、その中に快適に座れるように設計しています。乗り降りも楽です。
トランスミッションはどうなりますか?
――まさにわれわれにとってメインの研究対象ですね。最近流行りのDCTを特に好んでいないのは、重量が150kgもあり、サイズも大きくなってしまうからです。コンセプトにも背くことになりますからね。今は6番目の試作品を試しています。
富裕層が買うことはたしかですが、具体的に何を期待すべきでしょうか?
――リッチでありながら、運転することが本質的に好きな人ですね。もう少しストレートな言い方をすれば、スキルも必要です。
デザイナーのマレク・ライクマンとの仕事はいかがでしたか?
とても満足しています。わたし自身の立場はエンジニアですが、学生のときは理科よりも図工の方が得意でしたしね。開発時も、まずはデッサンをすることから始めました。F1マシンのように、デザインの大枠がなかったことも楽しかったです。
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