スコダ・コディアック・プロトタイプ
公開 : 2016.07.08 05:40 更新 : 2017.05.29 18:39
スポーツ・モードはステアリングの重みがいくらか増すものの、どちらかといえば軽い部類であり、たっぷりとしたフィードバックは期待できない。代わりにレスポンスは一貫性があり、正確にライン取りすることも可能。
ペダルは細かい調整が効きやすく、MT車のギアノブはカチリとして正確な印象を伴っている。乗っていて思わず興奮することはないが、ヒュンダイ・サンタフェやキア・ソレントよりもスムーズに運転できる。
4WDにはヒル・ディセント・コントロールが備わる。また、オフロード・モードにすると、コンディションに合わせたエンジン・マップに切り替わる。ABSやスタビリティ・コントロールもきちんと動作している。
ガソリン・エンジンは125psと150psの1.4ℓ(VW製)と181psを発揮する2.0ガソリン・エンジンがラインナップされるが、どちらも著しく燃費がいいというわけではなく、2500rpm以上では精彩に欠くのが現状。
それよりも150psを発揮する2.0ℓディーゼルの方が評価を得やすいことが予想されるのは、平均で19.5km/ℓを上回る燃費と、1400rpmからの力強さが理由。なめらかであり、SUVという車格にも合っている。
インテリアには安っぽさがなく、ユーザー・フレンドリーでもある。ほとんどの機能がセンターのタッチスクリーンから操作でき、グラフィックもスマート。それぞれのアイコンも押しやすい。Apple CarPlayやAndroid Autoを使用することも可能である。
シートは1列目が2座、2列目が3座、3列目が2座となっており、2、3列目はフラットにできるが、シートを倒さない状態でも270ℓの容量が確保されている。
ヒュンダイ・サンタフェやランドローバー・ディスカバリー・スポーツに比べると3列目は広く、2列目をスライドできるので身長が180cm程度のパッセンジャーでも窮屈に感じないはずだ。荷室フロアの高さが調整可能な5シーター・タイプもラインナップされる。