日産GT-Rの2017年モデルを発売

2016.07.11

日産は、日本で今春に先行披露した日産GT-Rの17年モデルを、7月27日より発売すると発表した。

エクステリアでは、フロントからリアに至るまで大幅なデザインの変更を実施。フロントでは日産ブランドのデザイン・シグネチャーであるVモーションを採用し、更に性能向上も実現している。マットクローム仕上げを施し、最新のメッシュパターンを採用した新デザインのグリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させながらも、バンパーサイドの形状を最適化することで、従来の空気抵抗・ダウンフォースの維持を可能にした。

また、エンジンフードは、剛性の向上により超高速域での変形を抑制。さらに、新形状のフロント・スポイラーもレースカー直系の血統を感じさせるデザインであると同時に、高レベルのダウンフォースを維持する。

サイドのデザインは、空気の流れを改善させるため、サイドシル前部を張り出させ、リアでは、トレードマークであるリング型テールランプを引き続き採用しながら、新形状サイド・アウトレットなどリア廻りにも空気の流れを改善させるデザインを採用した。

インストルメント・パネルは、高級本革として知られるナッパレザーを一枚革で仕上げ、さらに精巧なステッチを施すことで、コックピット全体に高品質感を付与。ナビ・ディスプレイは8インチに拡大し、併せて大型のアイコンを採用することで、直感的な使い易さと視認性を向上させた。

パドルシフトは、ステアリング・ホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなった。更に、操作力やストローク量だけでなく、音にまでこだわった改良が行われている。

今回、外装色ではカラーアルミを採用した「アルティメイト・シャイニーオレンジ」を新たにラインナップに追加。また、プレミアム・エディション専用のファッショナブル・インテリアには、これまでの「アンバーレッド」、「アイボリー」に加え、「タン」と「アーバンブラック」の新色2色を加え、計4色から選択可能とした。

3.8ℓ24バルブV6ツインターボ・エンジンは、高効率を追求することで、高出力と燃費性能を同時に向上しただけでなく、GT-Rニスモの技術を採用した気筒別点火時期制御を採用。ノッキングの発生を抑え、燃費を損なうことなく最高出力570ps/6800rpm、最大トルク65.0kg-m/3300-5800rpmを発揮する。また、改良型6速デュアルクラッチ・トランスミッションとの組み合わせにより、中速から高速域においてスムーズな加速を実現、日常的に多用するシーンでのドライビング・フィールを向上させた。

また、2017年モデルではボディ剛性の向上により、ショックアブソーバー・スプリング・スタビライザーそれぞれのより突き詰めたセットアップが可能となり、接地性がよく、しなやかで正確に動くサスペンションを実現した。その結果、タイヤの接地性が向上し、高速走行時の安定性がより高まっただけでなく、直進安定性の向上により、15年モデルと比較し、修正操舵は約30%、ヨーレートの変動は約20%低減(高速走行時)している。

価格はピュア・エディションが9,960,840円。ブラック・エディションが11,869,200円。プレミアム・エディションが11,705,040円。

今回の発売にあわせ、スタンダード・モデルのスペックやフォルムはほぼそのままに、GT-Rニスモのボディ剛性と足回りを融合させた特別グレード、トラック・エディション・エンジニアード・バイ・ニスモも17年モデルに継続設定されることが明らかになった。こちらは、最新のGT-Rニスモのサスペンションとホイールを搭載するモデルで、発売日・価格等は今夏発表の予定。


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