キャデラックCT6プラチナム
公開 : 2016.07.15 05:40 更新 : 2017.05.29 18:32
乗り心地も評価を高めている。端的にいって快適なクルマである。もっとも安楽なのはノーマル・モードであり市街地におけるバンプ吸収もあっという間に終わらせてくれる。スポーツ・モードでは各部の動きが引き締まり、それぞれのモード間の違いも明らかである。
快適性はシートからも感じられる。前後どこのシートに座っていようとも、座り心地はよく、スペースの不足も感じられない。視界も広く確保され、リア・ビュー・ミラーのついたスイッチを押せば、ミラーが反射するよりも広い映像を画面表示することもできる。
このように優れたパーツがある反面、‘そこそこの’ 完成度でしかない側面も少なからず看取される。
まず、数値が示すほどの加速力を感じない。そのうえ、音があまり褒められるものではない。そして8速トルコンATの変速があまり速くない。スロットル・レスポンスも鈍いと感じる。燃費もさほどよろしくない。