ニュー・ルノー・クリオをスクープ
公開 : 2012.02.23 12:20 更新 : 2017.06.01 00:54
時期ルノー・クリオの5ドアのウインターテストのショットをスクープした。
この新しいクリオは10月のパリ・ショーで発表され、年末までに発売が開始される予定。そのコンセプトは「セクシーさとスポーティさ」だ。
クリオ4は、収益性を重要視するという、今年の初めにルノーが決定したことを考慮にいれて設計されている。クリオ4は、より広く、より低くなり、インテリアはクリオ3よりも品質が高くなっている。今まで出来なかった、1990年半ばにベストセラーとなったオリジナル・モデルに近づく努力が払われているのだ。
今年初め、ルノーのプロダクション・プランニング・チーフのベアトリス・フーシェは「ドイツが1番だがフランスが2番」になる必要性があるとAutocarに話していた。また、彼女は以下のようにも話していた。「デザインと革新の前に、われわれはクオリティを改良するひつようがある。また、デザインとセクシーさを改良しない限り、感動はありえない」と。
クリオ4は、2009年のマツダから移籍したデザイン・チーフ、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーによる最初の作品となる。このオランダ人は「クリオのデザインは、2010年のパリ・モーターショーで出したEVコンセプトカー、DeZirのコンセプトが引き継がれている。DeZirにはルノーのスピリットとDNAがある。DeZirのセクシーさとスポーティさが、クリオ4に乗り移ることを望んでいる。」とコメントした。
デザイン・タッチはDeZirより感化された、はっきりとしたバンパーを含むフロント・エンド、ルノーのダイアモンド・ロゴが付いた直立したグロス・ブラックのフロント・グリルなどが特徴だ。両側に振り分けられたフロント・グリルは小さく丸みのないデザインで、DeZirのもうひとつの特徴だったテクニカルなヘッドライプと組みわせられる。そのフォルムは空力的に優れたつるつるとしたシルエットで、できるだけスポーティなルックスを持つ。ルーフラインは低く、ヴァン・デン・アッカーによれば「路面にハグする」イメージだという。ホイールアーチも、スポーティなスタンスをとるため、ぎりぎりまで近づけられている。
「われわれは大胆でなければならない」とヴァン・デン・アッカー。「ルノーは大胆なコンセプトカーを発表しても、それを市販車にフィードバックしていないことで非難を受けた。クリオ4のデザインは、そうした非難から脱却するためのスタートとなる。」
クリオ4は、今回は5ドアだけのリリースとなる。後部ドアのドア・ハンドルをCピラーに隠したことによって、3ドアと同じぐらいスポーティに見えるとヴァン・デン・アッカーは主張する。「5ドアのスポーティカーだ。それはチャレンジングだったが、それを成し遂げたと思っている」と。
クリオ4の低いルーフラインにもかかわらず、その室内スペースは、クリオ3と同じだけのスペースが確保されている。クリオ3もクリオ4も長さという点では非常に近い。
「短いクルマが好みであるけれど、物理的にそれは不可能だった。」とヴァン・デン・アッカー。
クリオ4のインテリア・デザインは、ドライバーにフォーカスしたデザインで、改善された素材がダッシュボードにつかわれた、よりエモーショナルなものになると、フーシェは語った。
新しいクリオは、TomTomと共同開発されたルノーの新しいR-LINKタブレット・コンピュータを持つ。それは、ルノー独自のappストアからダウンロード可能な、リアルタイムの衛星からの交通情報を得るソフトウェアを取ることができる。
搭載されるパワーユニットは、90bhpの0.9リッター3気筒と、現在の1.6VVTに変わる112bhpの1.2リッターTCEエンジンが搭載される予定だ。また、104bhpの1.5リッターdCiユニットが唯一のディーゼル・エンジンとして用意される。
フーシェはルノースポーツ・モデルがあることも確約している。しかし、2.0リッター・エンジンを搭載するかどうかは微妙だ。より小型のターボ・エンジンがその代わりに積まれる可能性もある。
クリオ4は高度なパーソナル・モデルではるが、フーシェは、シトロエンDS3スタイルのプレミアム・バージョンも考慮中であるとも述べた。「但し、クリオ4は、20,000ポンド(250万円)クラスであり、30,000ポンド(380万円)クラスのモデルを作る考えはない」と。