スマート・ブラバス・フォーツー
公開 : 2016.07.19 05:50 更新 : 2017.05.29 18:43
速度が増すにつれてボディ・コントロールがしづらいという欠点も明らかになる。標準のスマート・フォーツーよりもクイックにしようとしたことは明らかなのだが、小型ホットハッチ的とはお世辞にも言えない。
きついコーナーに差しかかるとノーズはスッと向きを変えるものの、リアがついてこないのだ。また、車体が左右にぐらつく傾向があり、結果的に挙動を掴みづらい。
もちろん短いホイールベースゆえ、ギュッと引きしまった感覚は強い。それだけにステアリングのフィードバックがもう少し多く、なおかつESPの介入マナーも、走りに振った一体感を感じさせてくれればいいのにと思う。
一方の乗り心地はあまり犠牲になっていないが、標準のスマート・フォーツーの柔軟性は損なわれている。よって波打った路面では、明らかにボディが上下する。巡航速度では、パノラミック・ルーフが風切り音を生じていたことも、きちんと書き留めておこう。