レクサスGS450h Fスポーツ
公開 : 2016.07.25 05:50 更新 : 2017.05.29 19:23
■どんな感じ?
よい評価を与えるとしたら、リファインメントに関して
だろう。優れたディーゼルといわれるクルマでさえ、やはりカタカタ音が聞こえるのだが、ガソリン・エンジンを内包するレクサスにとって、ノイズとは無縁だ。
GS450hの魅力のなかでベストとまではいえないもののエンジンはなめらかに回る。電力のみで走ることもできるから、当然、無音のときもある。
けれど無音状態は長くはつづかない。バッテリーが荷室を70ℓも侵食しているにもかかわらず、ちょっと速度があがったり、あるいは上り坂になると、お節介にも内燃機関が目を覚ます。
ただ、エンジンを主体に考えてみると、「お、電気のアシストが効いているぞ」と感じられる。低回転域のトルクはあくまで太く、追い越しだってラク。高速巡航でパワーが不足していると感じることもない。しかしながら右足に力を込めると、CVTを組みあわせていることがわかる。V6がウワンと唸るのだ。最悪のエンジン・サウンドではないにせよ、カラ元気が耳につく。特にデュアル・クラッチ・オートマティックに慣れていると、そう感じる。