サンヨン・コランド・スポーツDMZ
公開 : 2016.07.26 05:50 更新 : 2021.03.05 21:35
これに対して2.0ℓディーゼル・ユニットはびっくりするほど洗練されている。低い回転域からボディを力強く押しだす様は、本当に155psなの? と思わせるほどだ。
それだけに5速オートマティックの変速が遅いのが残念。マニュアル・モードだと、もっとヤキモキする。
インテリアもまた、‘数年前だったら許せただろう’ といったところ。ブルートゥース接続などは簡単に行えるものの、全般的な質感はお粗末である。大部分が硬いプラスティック製で覆われているし、レザー巻きだというステアリングは、どう見てもレザーらしくない。
そもそもオレンジのドットで数字を表示するデジタル時計も今や古すぎる。表示も見やすいものではない。
エルゴノミクスに関しては、よい面と悪い面が半々。
前席のポジションは快適でスペースもたっぷり、視界も良好。ダブル-キャブ・レイアウトのおかげで後部座席の乗り降りもしやすいのだが、さほど背が高くなくとも、長い距離を後席で過ごすのはあまり心地よくない。
ただ、2700kgの最大牽引重量や、1000kgの積載重量、2平方メートルの荷台など、はたらくクルマとしての必要要素はきちんと満たしている。