ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・チャレンジ
公開 : 2016.07.27 05:50 更新 : 2017.05.29 19:14
■どんな感じ?
エンジンを掛け、バイパス・バルブをブルートゥース経由で開いてみると、スタンダードなJCWとあまり変わらない。つまり、音量はかなりのものだ。
数メートル走れば、JCWチャレンジらしさにすぐに気づく。下からの入力がズシンと伝わってくるのだ。硬すぎて嫌になることはない。しかしそれなりに硬い。
231psを発揮する2.0ℓターボ・エンジンは変わらないためアクセルを踏みこんだ感覚そのものは同じであるが、低〜高回転域のすべてにおいてトルクをたっぷりと生みだすため、十分に力強く感じられる。
ターンインが素早いのはいつもの通りであり、コーナー中腹からアクセルを踏みこんでも、かなり頑固にラインを掴みつづけてくれる。クワイフ製LSDのおかげだ。
とてつもないグリップ、非の打ち所のないバランス。さすがにトルク・ステアは免れないが、常にアクセルを踏みつづけるよう要求するクルマであることは確かだ。
しかし、やはり速く走るクルマであるゆえの、せわしなさとは無縁ではない。音量の大きさと屈強なサスペンションを面白さだと割り切れるかどうかによって、このクルマに対する評価は変わってくるのではないだろうか。