ジャガーF-PACE
公開 : 2016.07.27 06:00 更新 : 2017.05.29 18:37
そういったメカニズムを包み込むボディは、全長4740×全幅1935×全高1665㎜と、コンパクトとはいえぬものの、巨大な印象も与えない微妙なサイズ。しかもそこに5人がゆったりと寛げる居住空間と、508ℓという余裕あるラゲッジルームを確保している。
モデル・レンジは、ディーゼル・エンジン搭載車が3車種、ガソリン・エンジン搭載車が3車種の合計6車種。消費税込みのプライスは、ディーゼルが639万円、663万円、728万円、ガソリンが849万円、981万円、1108.9万円というもので。最も高価な発売記念の限定モデル、FIRST EDITIONを別にすれば、すべて1000万円以下に収まっている。
エクステリア・カラーの選択肢が全15 色も揃えられているのも、ボディ・カラーで自らの個性を表現したいユーザーには、大いなる朗報だろう。
■どんな感じ?
梅雨明け前ながら、いかにも高原の夏らしい好天に恵まれた日、小淵沢のリゾート・ホテルをベースに開かれた試乗会では、ガソリンのF-PACE Sと、ディーゼルの20d R-Sportに乗った。車両希望小売価格にして981万円と、728万円のクルマだが、いずれも200万円をオーバーする多彩なオプションを装備していた。
まずはガソリン・エンジン塔載のF-PACE Sに乗り込むが、スポーツカーもしくはサルーンの低いコクピットを連想させるこれまでのジャガーのイメージとは違って、そのキャビンは充分な高さを実感させるもので、SUVに乗る価値のひとつを高い着座位置に見出すユーザーの期待を裏切ることはなさそうだ。