DS 3ピュアテック110ジバンシィ・ル・メイクアップ
公開 : 2016.07.27 05:40 更新 : 2022.04.23 12:01
フランスのファッション・ブランドであるジバンシィは、DS 3の特別モデルを担当した。となれば、クラスのリーダーに近づけたのだろうか?
■どんなクルマ?
ジバンシィは、世界中で知られるフランスのファッション・ブランドだ。映画 ‘ティファニーで朝食を’ のなかでオードリー・ヘプバーンが身にまとっていたドレスはジバンシィが製作したもの。創設者であるユベール・ド・ジバンシィはオードリー・ヘプバーンのためのオリジナルの香水を作ったりもした。
1989年になり、ジバンシィの事業はコスメティックスまで手を伸ばした。この事業が、今回のDS 3ジバンシィ・ル・メイクアップの製作の中心となった。生産台数は500台。センター・アームレストを開けば、口紅やマスカラ、パウダーやネイル用の道具をしまうことができる専用の小物入れがあらわになる。
鏡に写る顔が美しくある必要もある。そのためにサン・バイザーの両脇に強力なLEDが設えられている。ダッシュボード・パネルはローズ・ピンクに塗られ、黒のレザー・シートやフロア・マットにロゴがあしらわれる。‘オパール・ホワイト’ と呼ばれる外装の表面はザラリとしたマット風であり、Bピラーには特別なバッジがついている。17インチのダイアモンド・カット・アロイ・ホイールは ‘アフロディーテ’ と呼ばれ、ルーフとミラーはパープルに塗りわけられている。
ボディ形状は3ドアハッチバックとファッショナブルなカブリオの2種。どちらにも1.2ℓ3気筒ガソリン・エンジンと5速マニュアル・ギアボックスが組みあわせられる。オプションで6速オートマティックも選択可能だ。このページでテストするのは、ハッチバックにマニュアル・ギアボックスを組みあわせたモデルである。
■どんな感じ?
メカニカルは標準のDS 3と同じ。したがって110psを生みだすエンジンは、小さなボディを9.6秒で100km/hまで到達させる。決して速くはないが、体感的に遅いと感じることはなく、楽しい気持ちを持続させる。
ひとつの理由として、回転が気持ちよく高まるというのがあるだろう。わずか1500rpmで最大トルクを得てからは、6000rpmまでしがらみを感じさせずに回るのだ。