アルピーヌ、コンバーチブルを追加か
公開 : 2016.07.28 04:50 更新 : 2017.06.01 01:27
今年、2月16日にデビューしたアルピーヌ・ビジョン。これをベースとした派生モデルを追加することを同社のボスはほのめかす。具体的にはハイ・パフォーマンス・モデルとコンバーチブルが含まれるようである。
ベース・モデルの販売開始は来年初旬。一般公開は今年の冬を予定。現段階では、ラリー・モデルにインスパイアされた ‘アルピーヌ・セレブレーション’ とより製品版に近い ‘アルピーヌ・ビジョン’ が発表済みだ。
後者は、その80%が製品版に近く、ポルシェやロータスのモデルとは異なった、軽さ/パワー/アジリティ/室内の快適性という4本柱で勝負をかける意向だ。
「時代を振り返れば、リア・エンジン/リア駆動のクルマを作ることが、まるで不自然なことではないということがわかるでしょう」
「軽さはもちろんのこと、毎日使えるほど快適で、240km/h超えもつらくないクルマですね」と、アルピーヌの責任者、マイケル・バン・デ・サンデは語る。
「大きくて、ヘビーで、パワーに頼ったサーキット専用車には興味がありません。ほどほどのスピードでも楽しく、室内のクオリティに妥協がないものがいいですね」
パワートレインの詳細は明らかになっていないが、エンジンは4気筒ターボになる可能性は高い。1.8ℓあるいは1.6ℓターボとなるのでは? とAUTOCARが考えるのは、ルノー・クリオRSが使用しているからである。
最高出力もまた現段階では公表されていないものの、とある情報源によると、およそ250ps〜300ps程度になる可能性があり、ターボの助力を受けるようなのだ。
「アイデアは山ほどあるんです。ブランドに傷をつけないということも忘れてはなりませんね」とバン・デ・サンデ。「念のためにいっておきますが、まだ検討段階ですよ。ただ、標準モデルよりも速いタイプと、優美なオープン・タイプの可能性はありますね」
アルピーヌは、ヨーロッパ国内の60〜80軒のディーラーで販売される予定だという。右ハンドル仕様は英国内の販売を見据えて制作するとバン・デ・サンデはいう。ヨーロッパ国外の販売は ‘もう少しあと’ とのこと。
「現時点でわれわれが注力すべきは、ヨーロッパの市場です」と彼。「ブランドを定着させるには、一歩一歩ステップを踏むことが大事だと思います。しかし、アメリカや中国、その他の市場のことも考えています」
「今は6〜7個のアイデアをあたためているところです。もちろんいずれの場合でも、純粋なスポーツカーを作りますよ」としたうえで、SUVをはじめとする別モデルの投入に関しても強調していた。
なお、同日にデザイナーとの一問一答も実現した。詳しくは以下の関連リンクから。
▶ 海外ニュース / アルピーヌのデザイナーへの一問一答
▶ 海外ニュース / アルピーヌ・ビジョンを公開