フォルクスワーゲン・ティグアンR-ライン2.0 TDI
公開 : 2016.07.29 05:50 更新 : 2017.05.29 18:56
■どんな感じ?
以前からわれわれが書いているとおり、やはりTDIエンジンは十分なパワーを生み出してくれる。低速から急な加速を試みるとギアボックスが頑固な傾向はあるが、往々にして動作はなめらかである。
R-ラインとほかグレードのあいだで決定的な違いを感じるのはスポーツ・サスと20インチのホイールを組みわせるからだ。ダンパーも可変式ではない。
だからわれわれは乗る前から、きっと硬いのだろうなと思っていた。ところがそれほどでもないのである。たしかにファミリーカーにしては硬めだが、かなりの酷い路面でも、思ったほど強い衝撃が伝わらないのだ。ワイド・タイヤのおかげでグリップにも不満がない。
ただ、タイヤのサイズがサイズだから、もっともスポーティなモデルでも限界域ちかくの挙動には多少のつらさがある。アンダーは強めだし、スタビリティ・コントロールも完全に解除できない。より安価なセアト・アテカの方が、運転していておもしろさがある。