メルセデス・ベンツC220dカブリオレAMGライン
公開 : 2016.07.29 05:40 更新 : 2017.05.13 12:49
スカットル・シェイクを感じないといえば嘘になるが、それよりも新式の9速オートマティックのなめらかな変速やアイドル・ストップの完成度の高さの方が目立つ。
と、ここまでいい印象ばかりなのだが、アクセル・ペダルを強めに踏みこんだころから、エンジンの欠点が露呈しはじめる。100km/hまで8.2秒という十分な速さで達するのだが、音量が大きく、洗練に欠けるのだ。
コンバーチブルになることで車重が増したことが大きい。C250dに使用するエンジンの方が適役だろう。
一方のインテリアの質感は、おなじセグメントのどのモデルよりも特別だと感じる。ウッドやアルミ、レザーがふんだんに使われており、13インチのブルメスター製サウンドが良質な音を奏でてくれるのだ。
ただ実用性の観点からみると、電動ルーフが明確に後席スペースをスポイルしていることは否定できない。179cmのわたしは後席で背筋を伸ばすことさえむずかしく、足元のスペースも4シリーズ・コンバーチブルより制限されていると感じた。