スマートにターボとカブリオを追加

2016.08.04

2015年10月から日本に導入された新型スマートは好調なセールスを続け、これまでに約3400台が販売された。今回新たなヴァリエーションとしてフォーツーにカブリオ・ターボ・リミテッドと、ターボ・マット・リミテッドが限定モデルとして、フォーフォーにターボがカタログ・モデルとして追加された。

今回の3モデルに新たに採用されたターボ・エンジンは、舞台を選ばず思いのまま操れる余裕のパワーを実現したことがニュースだ。さらに先代でも高い人気を集めた、大きな開放感を楽しめるカブリオが復活しことも見逃せない。

ターボ・モデルのリアに搭載されるエンジンは、排気量をNAモデルの998ccから897ccにダウンサイジングしたDOHC直列3気筒にターボチャージャーを組み合わせ、NAモデルに較べ19psアップの90psの最高出力と、最大トルクも約5割増しとなる13.8kg-mを発揮し、より余裕のある走行を実現。大幅にパワーアップしたにもかかわらずJC08モードでの燃費は21.9km/ℓから22.0km/ℓ、ターボ・マット・リミテッドでは23.1km/ℓへと向上している。いずれもトランスミッションはツインダイナミック6段DCTが組み合わされる。

フォーツー・カブリオ・ターボ

オープンエア・モータリングが楽しめるフォーツー・カブリオ・ターボのソフトトップは、電動開閉式で速度に関係なく開閉が可能だ。ダッシュボード上にはコクピット・クロック&レブカウンターが標準で備わり、インテリアでは高級感あふれる本革シートを採用する。エクステリアでは新デザインの15インチ5ツインスポーク・アルミホイールが特徴。

外装色はラリーレッドとイエロー、クリスタル・ホワイト、ディープ・ブラックの4色が用意され、ソフトトップはラリーレッドとイエローがブラック、クリスタル・ホワイト、ディープ・ブラックはレッドという組み合わせが用意され、それぞれ50台の限定販売となる。価格は各色共2,480,000。

フォーツー・ターボ・マット・リミテッド

カブリオのみならずクーペにもターボ仕様が追加された。こちらはよりスポーティな仕立てとされており、ボディカラーはマットペイント(艶消し)のムーンホワイト・マットとチタニアグレー・マットの2色のみの設定となる。

モデル名のようにマット仕上げの外装が最大の特徴で、パワートレインは他のターボモデルと共通。ホイールはフォーフォー・ターボと共用するブラックペイント16インチ8スポーク・アルミホイールとなり、タイヤもフロントが185/50R16、リアが205/45R16へとアッグレードされている。

このほかパノラミックルーフが標準で備わり、インテリアに目を移すとパドルシフトが採用され、コクピット・クロック&レブカウンター、スポーツペダル、本革シートでスポーティさを強調している。

フォーツー・ターボ・マット・リミテッドは各色40台ずつ、合計80台が用意される。価格は2,410,000円で、10月の発売を予定している。

フォーフォー・ターボ

プレミアム・シティ・コンパクトを謳う4ドア4座のスマート・フォーフォーにもターボ・モデルが追加された。こちらはカタログ・モデルとして追加された通常モデルとされ、パワートレインは他のターボモデルと同様で90psを発揮。

4人乗りだけにターボ化による余裕は大きなアドヴァンテージとなり、燃費もJC08モードでNAの22.3km/ℓに対し22.0km/ℓと僅かな差に留まる。

フォーフォー・ターボもスポーティ指向でまとめられ、ブラックペイント16インチ8スポーク・アルミホイールを始め、パドルシフト、スポーツペダル、本革シート、クローム・エグゾーストエンドを備える。

価格は2,560,000円となる。9月の発売を予定し、既に受注は開始されている。

またエアウィーヴと共同開発したフォーフォー後席専用クッションの「エアウィーヴ・コンフォート・シーター」が発売された。これは体圧分散性に優れたもので、長時間乗車の疲れを軽減してくれるという。価格は29,000円。

text & photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)


▶ 海外初試乗 / スマート・ブラバス・フォーツー
▶ 国内初試乗 / スマート・フォーフォー
▶ 徹底解説 / ルノー・トゥインゴ

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新国内ニュース

人気記事