ケータハム・セブン310R
公開 : 2016.08.09 05:45 更新 : 2017.05.29 18:33
£395(5万円)を支払えばさらにフロアを低くすることができる。もっと理想的なポジションとなる。
鮮やかな赤いボタンを押すと、瞬時にシグマ・エンジンが目を覚ます。静止状態から一歩前に踏みだすだけでもエンジンから弾けるようなクラック音が聞こえる。ターボ・ユニットでは叶わなかった音である。
走りだせば、隅々までわれわれの期待するケータハムだと感じる。ターンインはシャープだしステアリングは車体と密接に繋がっている感覚がある。ボディも申し分のないコントロールが可能である。
オプションのサスペンションはうねりの多い道だと不安定になるのではないかと危惧していたが、ビルシュタイン製のロード・ダンパーはとても見事なジャッジをしながら必要な情報を伝えてくれている。
車輪と体の位置関係もコントロールをしやすくしている。冷たく濡れた路面でもタイヤの位置を掴みやすいおかげで限界域ちかくでも簡単にコントロールできる。