ケータハム・セブン310R

公開 : 2016.08.09 05:45　　更新 : 2017.05.29 18:33

ただ、おだやかで従順かといえばそうではなく、明らかにパワフルになったエンジンは、レヴ・レンジの低い段階からどちらかというと乱暴に車体を引っ張る。

17.1kg-mの最大トルクは ‘あり余るほど’ とはいえないものの、ショート・レシオかつ車重が軽いおかげで、いかなる回転域にも対応している実感が強い。

なかでもハッピーなのは7000rpmを超えたあたりだろうか。2.0ℓのフォード製デュラテック・エンジンに比べると、同じ回転域でも熱くたぎっている感覚がある。

エクステリアは ‘エグゾセ・レッド’ と呼ばれるボディ・カラーと、いかにも速そうなストライプが310Rであることを主張している。

このモデルを含むすべてのモデルには、今年中に£800(11万円)のLEDヘッドライトが選択できるようになることも、ここで報告しておこう。

■「買い」か?

270との£1,500(20万円)の価格差を考えると、このクルマの£21,995(292万円)という価格はちょっとしたバーゲンのように思えてくる。

デュラテック・エンジンを搭載する360よりもキャラクター豊かで、グリップとパワーの比率も絶妙。限界域付近の調整のしやすさも310の方がうわてだ。

値段の落ちにくさまで考えると、非常に魅力的である。