中古車対決! ボルボXC90 D5 vs レンジローバーTDV6
公開 : 2016.08.11 05:50 更新 : 2017.05.29 19:30
レンジローバーの乗り心地は、特に市街地ならばどこでもなめらかで、これにはXC90も敵わない。XC90の乗り心地がナーバスというつもりはないが、ボディの動きが大きく、サスペンション・ノイズが看取された。
レンジローバーで残念なのは、巡航時にシャープな突起物を踏むとサスペンションではなくシャシーを通じて衝撃が伝わる点だ。これはXC90には見られない傾向。
また、XC90は重心高がレンジローバーより低いうえ、‘ダイナミック’ と呼ばれるモードに切り替えると車高が20mm下がるおかげでコーナーでも安定している。ボディ・ロールもきちんと抑えている。
レンジローバーはV8モデルと異なり、V6の場合は可変アンチ・ロールバーがついていない。よってXC90のような荷重移動がむずかしく、タイトなコーナーを連続して抜ける場合にどうしても顎がでてしまう。いうまでもなくスタビリティは高いのだが、スピードには注意する必要がある。グリップ力は高いものの、アンダーに陥りやすい。車重と車高を考えると、信じられないほどすばしっこいが、XC90と比較すると、どうしてもコーナリング・スピードは劣ってしまう。