2列目のシートはどちらも広く、2名の大人ならば余裕をもって座ることができるが、プラスαを求めるならば、XC90の方がベター。というのも、XC90は3列目を荷室フロアからポップ・アップできるからだ。

装備内容に関してはレンジローバーが優勢。パノラミック・ルーフ、ヒーター付きステアリング・ホイール、ヒーター付きシート、前後パーキング・センサーなどが代表であり、オフローダーとしての能力も高い。

英国の場合、アプルーブドカーであるこの個体には2年あるいは距離無制限の保証がつく。対するXC90は3年あるいは9万7千kmの保証がつく。税金は安く済むし、燃費が20％優れているのも長所だ。

£50,000(662万円)のレンジローバーTDV6ヴォーグは、価格に対する高級感がXC90よりも遥かに高いが、XC90は維持費の安さが勝るうえ、洗練性とハンドリングは同等もしくはそれ以上のレベルにある。たとえば標準グレードか、オートバイオグラフィーのV8を搭載するヴォーグがXC90の金額を割りはじめると、XC90の立場はたちまち危うくなる。しかしながら、現状では、われわれはボルボXC90を選ぶだろう。