フェラーリ488スパイダー

公開 : 2016.08.12 05:50  更新 : 2017.05.29 18:52

動的性能はマクラーレン650Sの方が優秀だ。音はランボルギーニ・ウラカンLP610-4の方が色気がある。ルックスはアストン マーティンヴァンキッシュ・ヴォランテの方が好ましいという向きも多いだろう。

ただ、あらゆる側面を絶妙なバランスのもとレベル・アップした、ということに関しては、一体どのライバルがフェラーリ488スパイダーの上をいくだろうか? ほかに見向きもしなくなる魅力を今回のテストで強く感じた。

■日本版編集部の見立て

既に488スパイダーの試乗記事は昨年10月にお届けしているが、AUTOCARの本国、英国での右ハンドルの試乗だ。本文中にもあるように、488GTBはAUTOCARのテストで5つ星を獲得したモデル。0-100km/h加速3.0秒という圧倒的なパフォーマンスを持ちながら、そのルーフをキャビンに格納できるという魅力的なモデル。カリフォルニアにしろ488にしろ、ターボ化によるデメリットは殆どなく(唯一のでデメリットはレブ・リミットが低くなったことぐらいか)、気になるサウンドも予想を超えて素晴らしい。マクラーレン650Sほどトラック志向ではなく、ランボルギーニウラカンほど暴力的でもないから、本当に日常に使えるオールラウンダーのスーパーカーと言える。悪名高い英国の路面ではオープン化によるボディ剛性のマイナスを気にする記述もあるが、少なくとも日本の路上では気にしなくて良いだろう。


フェラーリ488スパイダー

価格 £204,411(2,696万円)
最高速度 327km/h
0-100km/h加速 3.0秒
燃費 8.9km/ℓ
CO2排出量 260g/km
乾燥重量 1525kg
エンジン V型8気筒3902cc
最高出力 670ps/8000rpm
最大トルク 77.4kg-m/3000rpm
ギアボックス 7速デュアル・クラッチ


▶ カーレビュー / フェラーリ488 GTB vs マクラーレン650S
▶ 海外初試乗 / フェラーリ488スパイダー
▶ 海外初試乗 / マクラーレン650Sスパイダー
▶ 海外初試乗 / ランボルギーニ・ウラカンLP610-4
▶ 海外初試乗 / アストン・マーティン・ヴァンキッシュ

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事