ヴォグゾール・アストラ1.6 CDTi

公開 : 2016.08.12 05:40  更新 : 2017.05.29 18:29

オプションの扱いではあるが17インチのホイールも用意されている。これがわずかにハンドリングを向上していることは体験済みである。しかしあくまでおすすめは16インチである。こちらのほうが諸元表上のCO2排出量と燃費が17インチよりも優れているからである。

これまでのヴォグゾール・アストラの欠点として、買った瞬間にセカンド・ハンドとしての価格が下がるということが多分にあったが、現行型は以前ほど懸念しなくともいいだろうということも書いておこう。

■「買い」か?

われわれはアストラのことを ‘ベストなファミリー・ハッチのうちの1台’ と表現することに迷いはない。

たしかにハンドリングはライバルに比べるとイマイチだが、ファミリー・ハッチの顧客層は、そんなことよりもランニング・コストや実用性の方を優先するからだ。

ただ、あなたの日々の走行距離がどれくらいかによって、注意深くグレードを選ぶ必要はある。あまり距離を走らないのならば1.4ℓガソリン・エンジン搭載車の方が買ったあとにお金が掛からないはずだ。

■日本版編集部の見立て

フォルクスワーゲン・ゴルフ、そしてフォード・フォーカスという強力なライバル達を相手にしなければならないヴォグゾール・アストラ。以前のヴォグゾール & オペルと較べると格段にスタイリッシュになったのも大きな魅力だ。オペル・ジャパンが日本市場から撤退して久しいが、最近のヴォグゾールは、このアストラをはじめ、コルサ、インシグニアと、本国AUTOCARの評価は高い。このアストラ・エコフレックスは肩肘はらずに乗れるファミリー・ハッチのようで、これといった特徴はないが、普段使いにはベスト・マッチというところだろう。英国ではフォードの次に売れているブランドだけに、もう一度、日本市場に……というのは無理な話なのだろうか。


ヴォグゾール・アストラ1.6 CDTi エコフレックス 110 テック・ライン

価格 £18,345(242万円)
最高速度 200km/h
0-100km/h加速 10.2秒
燃費 30.3km/ℓ
CO2排出量 88g/km
乾燥重量 1360kg
エンジン 直列4気筒1598ccディーゼル
最高出力 110ps/3500rpm
最大トルク 30.6kg-m/1750-2000rpm
ギアボックス 6速マニュアル


▶ カーレビュー / フォード・フォーカス vs ヴォグゾール・アストラ vs セアト・レオン
▶ カーレビュー / プジョー308 GTi vs フォード・フォーカスST
▶ カーレビュー / フォーカスSTエステート vs プジョー308 SW vs セアト・レオン・エステート

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